2008.06.15 Sunday
聖地の土を踏んできました
今日、甲子園球場に行ってきました
なにも、黄色いジャージ着てメガホンを振りに行ったのではありませんよ(笑) ちゃんと北六のユニフォームを着て聖地を踏みしめて参りました 新聞などでも取り上げられておりますが、当日はマスターズ甲子園の大会で、そのイベントの一環として親子キャッチボールに参加させていただいたのです。 本来ですと、元高校野球部関係者のみがその参加資格を与えられるのであり、中学段階で野球を諦めた私などはその資格すらありません。 ただ、子供が少年野球部にお世話になることになり、そのお手伝いを始めた所から色々あって運良くこの舞台に立たせて頂くことができました。(注:決して監督しているから参加できたわけではないのであしからず) はじめは16時からの親子キャッチボールだけの参加のつもりだったのですが、大会開会式にも参加できるとになったので、早朝より甲子園に行ってまいりました。 7:15 8時までに集合とのことだったのですが、7時過ぎには現地に到着してしまい、あまりに早く着きすぎたため、朝マックしようかと次男に問うも「いらない・・・」 あれれ???おかしいな〜 マックやで〜 朝早すぎて食欲がないのか? それとも子供なりに緊張しているのか(?_?) しょうがないので、現地にて受付を済まし、待機場所の一塁側アルプススタンドへ。 一番乗りではないものの、さすがにまだ閑散としている・・・ せっかくなので軽〜くキャッチボールでもしようかと誘うも、「せえへん・・・」 写真撮ろうか!!「撮らへん・・・」 なんとも、愛想のない次男でしたが、集合時間の8時になると「腹減った〜」 おいおい、今から開会式やぞ〜・・・ さっきは朝早すぎて単に眠たかっただけなのか・・・(^^;) 8:15 簡単に説明を受け、一旦球場の外に。 市立西宮高校OGが掲げるプラカードの後ろに整列して待機。 球場内から行進曲が流れるのが聞こえ、思わず感極まってしまった・・・ おお〜盛り上がってきた〜 チラッと、横を見ると、シャキッとしない息子・・・甲子園を行進できることがどんなことなんか、今一わかっていない模様・・・所詮小学生はこんなものか・・・(^_^;) 8:30 入場行進が始まった。 朝から何回も行き来した内野席とアルプスの間の通路。 さっきまでざわざわ雑談していたのが嘘の様に静まり返り、足音しか聞こえない。 いよいよグランド入り口。 さすがに大歓声があるわけではないが、ブラスバンドの生演奏と大会関係者の拍手に迎えられながらの行進。 これが超満員だったらすごいんだろな〜と思いながら、いつもより姿勢を正し、指先までピンと伸ばしての行進(^_^)v でも、息子は普通にだらだら歩いているし・・・(なんだかな〜) 関係者の中に星野さんの姿が・・・ 親子キャッチボールの行進がご自身に近づき、私と目があった(様な気がした)時に、ウンウンとうなずかれた様な・・・そんな筈ないって・・ 行進した親子は、必ずしも少年野球選手とのペアだけではなく、例えば私とその父ぐらいの親子や、父娘の姿もありました。 それにしても、甲子園の土はやわらかかった。 これまで、京セラドームやスカイマークスタジアム、サーパスのあじさいスタジアムの土を踏んだことありますが、先入観が邪魔しているかもしれませんが、やはり甲子園は一味もふた味も違う。 スパイクは履けなかったのですが、もし履いていたら,何とも言えない感触だったんでしょうね。 8:45 開会式も無事終了し、一旦球場の外へ。 たまたま、京セラドームでのオリックスサイン会 (現地10:30までに集合) に参加できることになっていたので、すぐに電車で移動・・・っと、思いきや、「腹減ったから、マック・・・」 甲子園の感動より、マックかい(笑) 12:30 オリックス選手とのサイン会が終わり、京セラドームに入って昼食をとっていると、ファザーズデーの表彰 あっ、今日は父の日か・・・母の日に比べ、今一マイナーな父の日ですが、初めて実感がわきました。「そっか、今日は俺が祝ってもらえる日やったんや・・・」 15:00 親子キャッチボール組みの再集合時刻が15:00だったので、京セラドームの試合は途中までしか観戦できず、やむなく再度甲子園へ。 集合時間までしばらく時間があったので、スタンドに入りマスターズ甲子園の試合を観戦。 席はいっぱい空いているのでネット裏に座ると、改装された席は、クッションがあるではないですか・・・すごく座り心地が良かった・・・前後左右もめっちゃ広いし・・・快適快適!! スタンドでは、近隣高校のブラスバンド部がボランティア演奏していて、それもアルプスではなく、内野席の大銀傘の下での演奏だったので、音の反響が大きく大迫力。 おまけに、閉会式で「栄冠は君に輝く」を合唱してくれる松蔭の女子高生が、汗だくになって、応援しながら踊っている・・・(このあと合唱できる体力残るのか??ぐらい激しく踊って・・・でも、めっちゃ楽しそう〜) これを見て、また、ウルウルしてしまいました・・・青春やな〜(^_-) なのに次男はといえば「ファールボール飛んでくるとこに行こう・・・」って、おいおい、ちょっとはこの雰囲気に感動せいよ〜・・・って、やっぱり小学生には無理か・・・(T_T) 15:30 時間つぶしの観戦つもりだったのですが、試合も白熱しているし、応援もすごいし、ついつい引き込まれ、集合に遅れそうになり、あわてて一塁側アルプスへ・・・(>_<) 16:00 時間規定により、あわただしく試合が終了し、いよいよ我々の出番。 6組に別れ、順番にそれぞれ10分弱グランドでキャッチボールを始める。 我々は4組目。 キャッチボールの間は、ブラスバンド部が生演奏し、ボランティアの方々も、手拍子で応援してくれ、いやがおうにも盛り上がる。 3組目がグランドに出て行くと、我々はカメラマン席の前の人工芝で待機。 さすが甲子園。人工芝のすごくクッションも良い!(^^)! 16:35 いよいよ我々の時間。 始めはスライディングとかしてユニフォーム汚したり、軟球と硬球両方でキャッチボールしたり、色々考えていたのですが、いざ、出番になると、そんなしょうもない事は全てぶっ飛び、所定の位置まで全力でダッシュ!! 我々は三塁ライン横のファールゾーンでしたが、アップもそこそこにすぐに距離をとり始めました。 結構込み合ってのスタートでしたが、周りのペアは距離がなかなか広がらなかったのに対し、私はあっという間にホームベース近くまで下がったので、かなり広くグランドを使わせていただきました(^O^) 次男の方は少々緊張しているのかな?? 楽しそう、って言うよりは、必死の形相??? いつもは雑なグラブ捌きも、絶対に後ろにそらさない姿勢で私からの送球を受けていました。 (練習でも試合でも、いつでもそうあってほしいものです。) 私はというと、傍から見ると嬉しくてしょうがない感じだったと思います。 ホームベース付近は人が少なかったこともあって、めい一杯フットワーク使って、飛び跳ねながら動いていました。(っと、思う) 真っ白なボールが、真っ黒になりかけたころ、ブラスバンドの演奏が終わり、キャッチボール終了のアナウンス。 あっという間の時間でした。 余韻を楽しむまもなく、次の組が入ってくるので、泣く泣くグランドを後に・・・(T_T) 後ろ髪引かれるとは、こういう事言うんでしょうね・・・駄々っ子みたいにグランドに寝そべりたかった・・・(^_^;) 17:00 一旦球場を出て、再びバックネット裏の席へ。 ちょうど最後の組がキャッチボールを始めたところ。 最終組は主にお父さんと就学前の園児、か、もっと小さな幼児 キャッチボールというよりは、ボールを転がしてそれを追っかけながら転んで泣き出す子供・・・ってな感じで、凄く微笑ましい。 きっと、彼らは甲子園でお父さんとボール遊びしたことなんかあまり覚えていないんだろうな〜(^-^) 近所の公園でお父さんと遊んでいるのと同じ感じなんだろうな〜 そして、就学して、野球部に入って、「昔、お父さんと甲子園でキャッチボールしたことあるんだよ」と教えられて、びっくりするんだろうな〜 17:15 いよいよグランドフィナーレの閉会式。 マスターズ甲子園に出場した選手たちがバックネット前に集合。 決して堅苦しくなく、和気あいあいと集合し、大会閉会の挨拶。 そして、先ほどまで一心不乱に応援していた松蔭の女子学生による「栄冠は君に輝く」の大合唱。 ついさっきまでディスコか何かの如く踊っていた彼女たちからは想像できないほど、高く澄んだ声。 いつもは男性の声で聞かされるこの曲も、また違った趣で聴こえ、またまた感無量・・・ なのに隣の次男は「まだ、おんのん???」「早くガチャガチャしに行こ・・・」(-_-)(=_=)(-_-) 17:30 余韻に引きずられながら、次男御要望の「ショップ アルプス」前に設置されたガチャガチャへ・・・ ついでに私もタイガース選手のキーホルダーを一回し・・・っお、金本が当たった・・・ラッキー〜 やっぱ、父の日やん(笑) 17:45 長い一日でしたが、ようやく帰路の車の中。 「甲子園でのキャッチボール楽しかったか??」と次男に聞くも、「うん」とうなずくだけで、それほど大ハシャギしている様子は無し・・(T_T) でも、帰りの車の中、何度も(持ち出し禁止の)甲子園の土を見つめながら、ニヤニヤしている次男。やっぱりうれしかったんやな〜(^-^) 18:30 帰宅すると、三男が甲子園の土を羨ましそうに触る。 「次は拓真(三男)と行こうな」と約束するも、そんな機会は訪れるのだろうか・・・(?_?) 嫁はんからは「持って帰ってきたら、あかんやん。皆がそうしたらどうなんノン。あんた野球部の監督やろ・・・」とお説教・・・ 「ええねん、この土、棺桶まで一緒に持っていくねん」と、訳の分からない独り言の言い訳が精一杯・・・ 夕食を済ませ、全米OP見ながら、大会パンフレットを眺めつつ、聖地を踏んだ余韻に浸るも、次男は兄弟とカードゲームに一生懸命・・・ なんや、甲子園やからってそんなに感動せ〜へんねんな〜 って、思わせつつ、寝る前には記念の小瓶をそっと撫でていました。 やっぱり、彼にとっても生涯の宝物なんやな〜(^_-) 聖地とは・・・ 今更ながら、甲子園は野球の聖地であると確信しました。 腹突き出したどこの誰とも分からないおっさんが「いい歳して甲子園、行こう」をキャッチフレーズに集まった野球大会。 ボランティアとはいえ、親兄弟、彼氏、友達が出ているわけでもないのに、この大会に参加した女子高生があれほどまでに熱狂できるのはやはり甲子園だからこそなんでしょうね。 もしこれが、普通の球場での草野球であれば、あれほどまでにはならないでしょう。 また、女子高という、野球部が存在しない環境も後押ししたのでしょう。 めっちゃ楽しそうに応援していました。 でも、これが母校の応援で、試合に負けたりなんかすると、いっぺんに涙涙に・・・ でも、それも甲子園・・・やっぱり、普通の球場とは違うねんな〜 うちの野球部にバレーボール経験者のコーチがいるのですが、彼は事あるごとに子供たちや我々に「日本に於ける野球というスポーツの位置づけ、そして、その聖地とも言える甲子園がある西宮のチームに在籍できることの喜び」を訴えかけてきます。 これまで、なんとなく理解できていたつもりだったものの、改めて今日その言葉の重みを感じる事ができました。 テニスだとウインブルドン、ゴルフだとセントアンドリュース。 そして野球の聖地はやはり「甲子園」。 その場に立つだけで心震える「聖地」 今日私はその聖地で行進することができました。 そして、息子とキャッチボールすることもできました。 本来ならば、大満足のはずなのですが・・・ でも、やっぱり、あそこで試合してみたいな〜 運が良ければ、またいつの日か3人の子供たちとキャッチボールする機会があるかもしれません。 ファンクラブの抽選に当たれば、始球式で投げる事ができるかもしれません。 でも、やっぱり、あそこで試合したいな〜 だって、あそこは聖地なんだもん・・・ (関係者の皆様へ) 一掴みだけ、小瓶に詰めて持ち帰りました。 関係者の皆様、再三の注意にも関わらず、約束を破ってごめんなさい(>_<) 父の日と、子供の笑顔に免じて許してください。 |